全てに優しい職人技

弊社では精密材料をNC自動盤を用い切削した後に、職人による手作業を加えております。というのも、バレルという部品は内部ではBB弾が通り、外部ではチャンバーに接続され、先端部はマズルキャップなどに接しています。少量のバリでもこれらに干渉することで予期せぬエラーを生みます。弾が傷つけば弾道が損なわれ、チャンバーにフィットしなければセンタリングが狂います。
これらをしっかりと守る為、確実にバリ取りを行う方法としまして、NCでのバリ取り工程の後に、「職人の目」と「手加工」によるバリ取りを加えました。しっかりと、安全にバレルを仕上げております。

インナーバレルのバリがでる箇所は下記の〇で囲ったところです

バリ取り

特にバレル側面の「回り止めキリカキ」やHOP穴の平面や四隅の角は、「バリ」を除去する目的で ヤスリにて慣らし作業を行います。ヤスリ痕が残るものもございますが、 バレル性能に影響を与えない箇所という観点から正規品として扱っております。※内部は縁取りこそバリ取りを行いますが、面を荒らすような工程は加えません

実際のバリの向きと除去作業の紹介
弊社の加工プログラムではバリは最終的に「内向き」に発生します。
まずはこのバリをヤスリを用い除去するのですが、角のある形状では隅、底面に沿うようにヤスリ掛けを行いますので擦った痕が残る場合がございます。

バリ除去の詳細

バリ取り詳細画像

底面にヤスリ痕がある画像

我々のバレルはプロが研磨しています。
バリは見えない場合でも、処理をしていないとしっかり残っています。
ですので見た目が綺麗でも「なぜか弾通りが悪い」もしくは「チャンバーに収まりが悪い」場合、
やはりバリ残りが疑わしいです。実際加工する問題としまして、「どんな技術を持った人がバリを取っているのか?」という問題が残ります。誰でもいいわけではございません。職人レベルとしまして、エアーソフトガンを趣味としている事、造形に明るく模型製作技術に長けているという条件を備えたメンバーを集め、造形初心者に作業をさせていない点を強調いたします。繰り返しますが誰でもいいわけではないのです。
最高の素材、最高の機械を用いても実は手加工しているのが初心者だった….私たちはそれは「悪」だと思います。
お客様の期待を裏切るという意味で。マルイ純正品とは違うのです。大量生産でもありません。
1本毎に多大な期待があり、銃本体に迫るような価格の部品を購入頂いているという想像力をもって作業を行っております。

最後に、残ってしまうヤスリ痕について
da Vinci としましては「良いモノをお客様にお届けする」というコンセプトのもと、 バリは取りきり、安全な製品をお届けしますので、キリカキ部分で面粗さがみられましても ご理解のほどお願いいたします。 逆に他社製品はヤスリ痕が全くありません。これはそもそも後処理を加えていない可能性が ございます。うっかりバリで手を切ったり、場所によっては弾が通らなかったり、チャンバー 固定ブロックが入らなかったり…ヤスリ痕は「ひと手間加えた勲章」としてご理解いただければ 幸いです。