HV500コートとは?

da Vinciが生産する鉄のインナーバレル「紅蓮」シリーズには、「HV500コート」が施されております。「HV500コート」は弊社指定の特殊コーティングです。効果としましては 防錆、表面硬度の向上、美しい表面を保つ、と言ったポイントが挙げられます。それらをもう少し詳しく説明いたします。

眩い輝きを作り出すHV500コート

防錆効果
鉄の表面は非常に不安定な状態であり、酸化をすることで安定します。この酸化がいわゆる「錆」の状態です。錆が生じると表面が荒れ内径精度に影響を及ぼしますので、弾詰まりや集弾性の悪化が懸念されます。
それらを解決するのが「コーティング」や「染め」です。
業界的に「染め」といえば「黒染め」を連想します。黒色化しているので格好良い感じがしますが「染め」では錆問題の解決にはなりません。錆びるのです。
よってda Vinciでは「コーティング」を採用しました。それが「HV500コート」です。これにより錆問題は生じずいつまでも美しい、錆とは無縁のバレルが生まれました。

表面硬度はステンレスを遥かに凌ぐ
「HV500コート」の表面硬度はその名の通り「ヴィッカーズ硬さ500」を超えます。参考までに
・真鍮 80~150
・鉄(S45C) 200~250
・ステンレス(SUS304) 190
という具合です。真鍮の柔らかさはご存じかと思います。何かにあたるとすぐ凹みます。それはこの表面の硬さでも表れていますね。
HV500コートではオリジナルの鉄を遥かに凌ぐ500相当の硬さが得られるため、変形にも強い強靭なバレルが生まれるのです。
※あくまで表面にできる層の硬度です。素材自体が変化するわけではございません。

命中精度の秘訣は美しさにある
HV500コートがもたらす表面の美しさもまた大きなポイントです。
このコーティングは薄く、均一に敷かれており美しい表面を生成します。
汚れが付着してもすぐに拭き取れる様は、まるでコーティングされた車のボディのようです。バレルにおいては綺麗な整流を生むことが命中精度への近道なので、長年美しい表面を求めコーティングを試し、ついにHV500コートがその想いに応えてくれたのです。

聞きなれないコーティングだと思いますが、da Vinciが自信を持ってお届けする「HV500コート」、ぜひお客様自身の目でご確認ください。