紅蓮「1」と「2」の違い
安さが全てではない、最強コスパの紅蓮をお勧めする理由
da Vinciにおける紅蓮のポジションは「低価格路線」に違いありませんが、性能まで低いわけではございません。「1」と「2」に分けているように高級バレルに迫るコンセプトを有しているものもございます。ここでは、とりわけ説明が必要な「紅蓮1」と「紅蓮2」の差についてご説明させていただきます。
品質を維持しつつも購入しやすさを選んだ「紅蓮1」、価格以上のテーパー加工を追加した「紅蓮2」
カスタムメーカーが製造するバレルの歴史を辿ると、真鍮バレルが持てはやされた時代から、ステンレスバレル全盛期の頃に向かい価格は高騰する一方でした。全体的に海外メーカーが参入してしばらく経った頃から、海外メーカーの粗悪なバレルが超低価格で登場します。日本メーカーもこの強力な海外製に対抗するため、低価格路線を開拓し始めます。そうする中で生まれた各社の低コストバレルが現在主流となっている中、後発の私たちも「低コスト路線」と「高級路線」を並走することになりました。ただ安いモノを提供するだけでは私たちの出番はありません。ですので「抵コストバレル」においても「普通以上の性能」をコンセプトに考案したものが「紅蓮1」、同じく「低コストバレル」でも「さらなる出力の向上」をキーワードに「テーパー加工」を追加したバレルを「紅蓮2」でリリースしました。
ちなみに「最高品質」の3本目の矢「雷禅(らいぜん)」というステンレスバレルもございます。しかし、まずはコストパフォーマンスに優れる「紅蓮」を認知頂き、しっかりと足場を築きたい、と考えております。
紅蓮2のテーパー加工とは
銃口側入り口が「大きく、すり鉢状になっている」処理がテーパー加工です。空気のスムーズな排出を促します。363mmを用いたテストでは紅蓮1と比べ10%程度の出力向上が見られました(※弊社テスト結果)
しかし良い事ばかりでなく、加工が難しくなるというデメリットも含んでおります。
自社で切削しているからこそ分かる、切削加工の難しさ
弊社では完全社内生産方式をとっており、バレルはCNC複合加工機にて切削されております。マズル側加工では紅蓮1は「面取り」程度なので負担はありません。秒的にも数秒で済みます。しかし紅蓮2の「テーパー」を加工すると何倍も時間がかかる上に大問題の「キリコ(削りカス)」が発生します。
画像のキリコは分かりやすいよう大袈裟なものを選びましたが、こういう屑がバレルにまとわりついたまま、加工が続くことで傷や凹みが付いてしまうのです。そうするともう終わりです。商品にはなりません。不良率が上がりコストに跳ね返ります。紅蓮2はこういうリスクの元製作されておりますので幾分か値段があがっているのもご理解頂きたく思います。
ただ安いだけではない、紅蓮1の魅力
では全てにおいて紅蓮2が良いのか?と言われると、紅蓮1が光る場合も当然ございます。「確かな安さ」と「高い品質」はお約束できますので、お勧めするシーンとしましては、
・出力が上がりすぎたのでバレルを使ってデチューンしたい
・バレルにまで十分な資金を回せない、少しでも安く良いものを選びたい
・安価な銃のバレル交換に
・純正に多い真鍮バレルは消耗品なため、代替品として
安さを活かした用途は多々ございます。そういった用途に気付いていただけると紅蓮1がマッチするシーンも多くございます。むしろ紅蓮1を好んで利用されている方もたくさんいらっしゃいます。事実、製造本数と売上実績は紅蓮1が2を上回っております。
駆け足で説明してまいりました紅蓮1と2の違い、低コストバレルというカテゴリーに組しますが品質やコンセプトは高級品に引けをとりません。
自信のある、自慢のシリーズです。ぜひ、あなたのカスタムコンセプトに加えて頂き感想を教えてください。